PMS(月経前症候群)とカイロプラクティック
PMSに対する見方
PMS(月経前症候群)は、生理前に現れる身体的・精神的な不調として、多くの女性が経験するものです。しかし、一般的には「ホルモンバランスの乱れ」「ストレスや生活習慣の影響」といった要因が強調され、対処法として薬の服用や生活習慣の見直しが勧められます。
確かに、こうした方法で一時的に症状が緩和されることもありますが、再発率が高く、根本的な解決には至らないのが現状です。なぜなら、PMSは単なる不調ではなく、体の神経系のバランスが崩れていることによって引き起こされているからです。
① ホルモン変動と自律神経への影響
黄体期(排卵後〜生理まで)は、プロゲステロンが多く分泌されます。このホルモンには「副交感神経を優位にする作用」があります。
一方で、この時期にストレスや神経圧迫があると、交感神経が過剰に働くようになり、神経バランスが崩れます。
② 脳への情報伝達の不具合
脳が体の状態を正確に把握できないと、自律神経の調節も乱れ、ホルモンと自律神経の連携がうまくいかなくなります。結果として、悩みが出やすくなります。
悩み | 自律神経の状態 | 原因の推測と神経の働き |
---|---|---|
✅ イライラ・怒りっぽい | 交感神経が過剰に優位 | ストレス・脳の誤反応によりアドレナリンが多く分泌 |
✅ 過食・食欲の乱れ | 両方のバランス低下 or 副交感神経過剰 | セロトニン不足や自律神経の乱れにより、満腹・空腹の調整ができない |
✅ 眠気・だるさ | 副交感神経が過剰 | プロゲステロンの影響に加え、副交感神経優位でリラックスしすぎる |
✅ 不眠・睡眠の質が悪い | 交感神経が過剰 | 夜になっても交感神経がオフにならず、脳が覚醒状態のまま |
✅ むくみ・冷え | 自律神経の切り替えができない | 血流のコントロールがうまくいかず、末梢循環が悪化 |
✅ 情緒不安定(涙もろいなど) | 自律神経の過剰反応 | ホルモン低下時に副交感神経が強く働きすぎて感情のコントロール低下 |
✅ 集中力低下・ボーっとする | 副交感神経が優位すぎる | 脳の覚醒レベルが低下し、思考が鈍くなる |
神経の流れを正常化し、根本から変化を
PMSの症状は、ホルモンの急激な変動によって引き起こされます。しかし、ホルモンの変動自体が問題なのではなく、「脳と体の情報伝達が正しく機能していない」ことが本当の原因です。
脳は神経を通じて体の状態を把握し、ホルモンの分泌をコントロールしています。しかし、神経の流れに問題があると、ホルモンバランスが乱れ、PMSの症状として現れてしまいます。
カイロプラクティックは、脳と体をつなぐ神経の圧迫(サブラクセーション)を取り除き、神経の流れを正常に戻すことで、ホルモンバランスを本来あるべき状態に整えることを目的としています。
カイロプラクティックで出来ること
カイロプラクティック・ケアによるアジャストメントを受けることで、神経の流れが改善されると、体の情報が正しく脳に伝わるようになります。その結果、ホルモンの分泌が正常化し、本来のカラダに戻れるように促します。
PMSは、「毎月やってくる避けられない不調」ではありません。薬に頼るだけではなく、自分の体が本来持つ自然なバランスを取り戻すことが、PMSのない第一歩となります。毎月の不調から解放され、より快適な生活を手に入れるために、カイロプラクティックを試してみませんか?
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