ぎっくり腰

ぎっくり腰は多くの人が経験する悩ましい症状です。正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、突然の激痛により日常生活に大きな支障をきたします。しかし、その原因や対処法については、多くの人が誤解している部分があります。

現代社会とぎっくり腰

ぎっくり腰は「急性」と呼ばれますが、実は慢性的な負担の蓄積がきっかけとなって引き起こされることがほとんどです。30代以上の方の半数以上が、3-5日で痛みが落ち着いたとしても、1年以内に約70%が再発を経験しているのです。

現代社会の生活様式の変化が、ぎっくり腰の増加に関係しています。日本人の座位時間は世界最長の約7時間(420分)に達しています
北米の研究では、21-34歳の成人における腰痛の有病率が、1992年から2006年の間に200%も増加したと報告されています。デスクワークやスマートフォン使用の増加により、この傾向は続いていると考えられます。

一般的に、ぎっくり腰の原因として以下が挙げられます

  • 生活習慣の急激な変化
  • 筋力と柔軟性の低下
  • 長時間の座位姿勢

従来の対処法とその限界

一般的な対処法として以下が挙げられますが、

  • 安静にして楽な姿勢で休む
  • 冷却と温熱療法(シップなど)
  • 消炎鎮痛剤による痛みの緩和
  • リハビリやストレッチによる再発予防

    1年以内に約70%が再発を経験するということであればこれらは一時的な緩和にとどまり、根本的な解決には至らないことが多いのです。

ぎっくり腰に「なる人」と「ならない人」がいるのはなぜでしょうか?実は、この違いは体の内側のメカニズムに関係しています。

ぎっくり腰とカイロプラクティック

カイロプラクティックでは、ぎっくり腰を身体の内側の問題として捉えます。長時間の同一姿勢などの環境要因に対し、体内を適応させることが重要になります。 腰痛に悩む多くの人は、筋肉の硬直が腰部や骨盤へのストレスを引き起こしています。これは体の防衛反応の一つですが、慢性化すると血流低下や疲労物質の蓄積につながります

初期段階では、コリやダルさ、取れない疲れなどが体からのサインとなります。腰や骨盤を支えるために筋肉を硬直させて補強を試みます。天然のコルセットのような役割で、防衛反応のひとつですが、これを放置すると、脳は自己調整により回復を図ろうとします。その過程で、プロスタグランジンというホルモンが分泌され、炎症と痛みを引き起こします。これは実は、体の問題を知らせるシグナルなのです

体(腰)は、神経を通して脳と繋がり、その脳が身体の回復を図っています。神経と脳の繋がりが異常になってしまうと、回復する力と反応が弱なり適切な処置ができないため、筋緊張を緩めるような段階に至ることが出来ずに、張りや過緊張が続くことになってしまいます。

カイロプラクティックケアは、脳と体を繋ぐ「神経」のサイクルを整えることで、自律神経系から体の機能を正常化します。これにより、日常生活や新しいチャレンジに対応できる体を取り戻すサポートを行います。 ぎっくり腰は単なる一時的な痛みではなく、体全体のバランスと関連しています。適切な理解と対処により、再発を防ぎ、健康的な生活を送ることができるのです。

 

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