なぜ、腰痛は何度も繰り返されるのか?
「一度よくなったと思ったのに、また痛みがぶり返した…」
「レントゲンでは異常なし。でも確かに痛い。」
そんな経験、ありませんか?
腰痛の多くは、骨が折れているわけでもなく、筋肉が損傷しているわけでもない。
それでも痛むのはなぜか?
それは、腰痛の原因が構造ではなく機能にあるからです。
腰痛の根本には、神経伝達の異常と椎間板の問題から、関節の可動性の低下・筋肉のバランス崩壊・といった、目に見えにくい「機能的な問題」が潜んでいます。
問題はここからです。痛みを「繰り返し感じる状態」が続くと、脳はその状態を“正常”と勘違いし、悪い状態を記憶してしまうのです。
脳の記憶”が痛みを慢性化させる
私たちの脳には、過去の痛みや緊張状態を記憶する性質があります。
痛みが続く → 脳はその状態に適応しようとする → 本来は異常な緊張や神経伝達を“普通”と誤認識する
この誤認識が続くと、痛みがなくなっても脳が「まだ痛い」と感じる状態になり、慢性腰痛へとつながるのです。
これを「中枢性感作(ちゅうすうせいかんさ)」と呼びます。
脳や脊髄レベルで、痛みに過敏な状態が記憶されてしまう現象です。
神経の流れが狂うと、脳と体のコミュニケーションが乱れる
腰痛が慢性化するもう一つの理由が、「脳と身体の連携がうまくいっていないこと」です。
背骨や骨盤がゆがむことで、神経の流れ(神経伝達)が乱れます。
脳は正確な情報を受け取れなくなり、体がどこにどのような不調を抱えているのかがわからなくなる
その結果、修復指令が出せず、治るべきところが治らない状態が続きます
つまり、「腰の痛み=単なる筋肉疲労」ではなく、“情報伝達のエラー”が起きている状態でもあるのです。
腰痛の原因と対処するには?
脳と神経の「誤作動」をリセットする
長年の不良姿勢や慢性的な緊張により、神経の伝達がうまくいかなくなり、脳が正確に体の情報を受け取れなくなっていることがあります。
すると、体の状態を正しく把握できず、筋肉や内臓への命令も狂い、自己治癒力が低下して“治りにくい体”に陥ります。
椎間板への圧力増加
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椎間板は「クッション」の役割をしており、座っている時や前かがみの姿勢で最も圧力がかかる
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長年の負荷が蓄積すると、椎間板が変性・薄くなり神経を圧迫しやすくなる
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ヘルニア=必ず痛い、というわけではなく、神経との関係性や体の使い方によって深刻度合いは様々
さらに、長期間その状態でいることで、脳はその「悪い状態」を学習し、良くない姿勢や痛みを“正しいもの”として記憶し始めるのです。
腰痛と自律神経の関係
腰痛が続くと、ストレスホルモン(コルチゾール)が慢性的に分泌され、交感神経優位の状態が続きます。
これは血流を悪化させ、筋肉を硬くし、回復を遅らせます。
常に緊張し、血流が悪化 → 酸素不足 → 老廃物がたまり、痛み物質(ブラジキニン・プロスタグランジンなど)が発生 → 痛みを脳に伝える、という流れが起きます。
この悪循環を断ち切るには、副交感神経を優位にし、リラックス状態を取り戻すことが重要です。
カイロプラクティックでできること
カイロプラクティックは、脳と体のコミュニケーションを整えるためのアジャストメントを行います。
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神経伝達を回復し、脳と身体の“ズレた情報伝達”を修正
- 椎間板の圧迫(サブラクセーション)を取り除く
- 再発しにくい体のために、ホルモンバランスを正常へ
痛みを一時的に和らげるのではなく、
「なぜ腰痛が起きたのか」「なぜ繰り返すのか」を明らかにし、再発のループを断ち切る。
それがカイロプラクティックの価値になります。
日常生活で支障をきたしているのであれば、あなたの腰は「もう限界だ」と静かにサインを出しています。
そのサインを見逃さず、今こそ根本から体を変える一歩を踏み出してみませんか?
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