慢性疲労

日本は、疲労大国となっています。

日本では、多くの人が慢性的な疲労感を感じており、その影響は学生や若年層にも顕著に表れています。大学生も約60%が慢性的な疲労を感じているという調査結果があります。また、中学生以下の20%が30日以上の疲れを訴えているという報告もあり、慢性疲労は大人だけではなく子供まで、日本全体で考えても大きな問題となっています。

慢性疲労は、休んでも回復しない疲れが続く状態を指します。例えば、朝起きてもやる気がでない、体が重くて動けない、集中力が続かないなどの症状があります。また、筋肉痛のようなだるさ、原因不明の微熱が続くことがあります。このような状態が半年以上続くと慢性疲労症候群が診断がされます。

このような経験はありますか?

・休んでも改善しない疲労が3か月以上続く
・熟睡感や回復感を伴わない睡眠
・ブレインフォグといわれる集中力・記憶力の低下
・少しの活動でも疲労感を感じる
・微熱や関節痛、頭痛など慢性的な問題

慢性疲労と体のメカニズム

一般的対処

一般的治療には投薬が中心となります。睡眠障害を改善する薬、抗うつ薬、抗不安薬から、一時的に緩和があっても根本的な改善に至るケースは多くありません。他には、認知行動療法で患者がもつ否定的思考パターンを変える精神的なアプローチ、段階的運動療法は医師指導の下運動量を増やし体力を回復させる方法もあります。

体のメカニズム

副腎という臓器があり、体内環境を一定に整えるための重要な臓器です。主にストレスへの対応、血圧の調整、エネルギー代謝の制御を行います。ストレスに対処するためコルチゾール、血圧や電解質バランスを維持するアルドステロン、緊急時のエネルギー動員を行うアドレナリンやノルアドレナリンを分泌します。これらのバランスが崩れると慢性疲労の症状が現れることがあります。

甲状腺は、全身の代謝を調整する重要な内分泌器官です。体のエネルギー代謝を司ります。これにより、体温維持や子供の正常な成長と発達に不可欠な役割があります。甲状腺の機能が低下すると、代謝が遅くなり、慢性的な疲労感と無気力感を引き起こす可能性があります。

慢性疲労の原因として考えられるものには、ストレス、天候の変化、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れと言われています。もしこれが慢性疲労の原因だったら、なぜ「なる人」と「ならない人」がいるのでしょうか。

様々な外的要因を見直し、改善していくことが対策とされますが、毎日の天気や職場の環境、生活習慣など、毎日を意図的に直そうとしても難しいものもあり、精神的に無理がたたり悪循環に陥る可能性もあります。

ですので、重要なことは「体の内側」に意識を向けてあげることです。

カイロプラクティックケア

カイロプラクティックでは、ホルモンバランスに注目したいと考えます。

身体は、神経から全身に繋がる神経により身体の機能をコントロールしています。その中で身体を機能させるホルモンの生成や分泌をする副腎、そしてそれらの代謝を上げる甲状腺があります。

これらは重要な要素で副腎から分泌される「コルチゾール」というホルモンが関与しています。コルチゾールはストレスに対処するために分泌されるホルモンですが、そのバランスが崩れると慢性疲労に繋がる可能性があります。

また、甲状腺ホルモンは、体のエネルギー代謝や体温調節を司ります。甲状腺ホルモンの不足から慢性的な疲労感や無気力感を引き起こす可能性もあります。ホルモンが適切に分泌されないと、全身の代謝が低下し、疲労感が増すことになります。

カイロプラクティックケアで、脳と体の神経サイクルが整っているのであれば、心身ストレスをうけても交感神経を優位にさせて身体を適応させることができます。天気や生活習慣などの変わっていく環境下の中でも、ストレスホルモンや代謝を維持して適量を分泌します。

サブラクセーションから脳と体のサイクルに異常があると自律神経の動きに制限がかかってしまい、ストレスをなくしても根本的な慢性疲労を感じる、肝心な体の中から変化してくれません。

慢性的な疲労は体からのサインです。その状態に慣れてしまったので、対策を立てないではなく、体の内側に目を向けてあげましょう。

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